足利の山あい、葡萄畑を見上げる場所にあるのが「ココ・ファーム・ワイナリー」。ここは“おしゃれなワイナリー”である前に、一本の畑から始まった長い物語を持つ場所です。葡萄畑の斜面を眺め、醸造タンクを覗き、グラスの香りを確かめるだけで、旅の体験が少し深くなる——そんなスポット。
見学(1日3回)
試飲(2種/5種)
カフェ併設
収穫祭(11月)
基本情報(まずここだけ)
ポイント:見学・試飲の受付はワインショップカウンターが基本。混雑しやすい日(週末やイベント期)は、早めの到着が安心です。
ここが“わざわざ行く価値”になる3つの理由
1)畑のスケールが旅の記憶に残る
目の前に広がる葡萄畑は、山の傾斜をそのまま使った“立体的な風景”。写真だけでなく、実際に立つと距離感が変わります。
2)「物語」がワインの味を変える
1950年代から続く畑と学園の歴史を知ってから飲むと、グラスの印象が変わるタイプの場所。観光以上に、体験が一段深くなります。
3)見学・試飲・食事が1箇所で完結
見学→試飲→カフェの流れがスムーズ。運転がある人は、カフェやノンアルの選択肢を軸にしても満足しやすい構成です。
+α:季節イベントで“また行く理由”ができる
GWのヴィンヤード系イベント、夏のスパークリング企画、晩秋の収穫祭、冬の“サン・ヴァンサン”など、季節で表情が変わります。
物語を掘り下げる:急斜面の葡萄畑は、1958年に始まった
ココ・ファームの原点は、1958年(昭和33年)。足利市田島町の山に葡萄畑をつくるため、中学の特殊学級の教員だった川田昇氏と子どもたちが中心となり、2年がかりで勾配38度の急斜面・3ヘクタールを開墾した、と年表で語られています。
「葡萄を植える」以前に、「畑そのものを作る」から始まっている。しかも“山の斜面を畑に変える”という、普通に考えたら遠回りな挑戦です。けれどその遠回りが、後のワインづくりにとっては“唯一無二の個性”になっていきます。
1969年:「こころみ学園」のスタートと、畑が「仕事」になる
年表によれば、1969年に30名収容の施設が竣工し「こころみ学園」と命名、成人対象の知的障害者更生施設として認可を受けて開所します。葡萄と椎茸の栽培を中心にした農作業を通して、心身の健康を目指す——ここで畑は、単なる生産の場ではなく「暮らしと仕事の場」として根を張っていきます。
ワインづくりの考え方:葡萄の声を“強引に変えない”
足利市観光協会の紹介では、ココ・ファームは100%日本の葡萄からワインをつくり、自家畑では除草剤や化学肥料を使わず、醸造も天然の野生酵母が中心、とされています。目指すのは“葡萄の持ち味を生かすこと”。
この説明は、現地での体験(畑を眺めながらの試飲)と相性が抜群です。香りや酸、余韻の出方に「畑の景色」がつながってくるので、ワインに詳しくなくても“理解した気持ち”が残りやすい。
楽しみ方モデル(所要:90分〜半日)
サクッと90分コース(はじめて向け)
- ワインショップで受付(見学 or 試飲)
- ワイナリー見学(500円・定時)
- テイスティング(2種)で方向性を掴む
- ショップでおみやげを選ぶ
じっくり半日コース(満足度重視)
- 到着後、まず畑を眺めて“場所のスケール”を体に入れる
- 見学→テイスティング(5種)で好みを確定
- カフェで季節の料理とワインを合わせる(運転がある場合は無理せずノンアルへ)
- 最後にもう一度、畑を見上げて帰る(ここが地味に効きます)
季節イベント(行く理由が増える)
春:ヴィンヤード・デイズ(GW頃)
新緑の葡萄畑を眺めながらワインを楽しむ企画として案内されています。春の空気と畑の緑は、写真も体験も強い。
夏:スパークリング・フェスタ(7/7〜8/15頃)
冷えたスパークリングをグラスで楽しめる時期として紹介されています。暑い日の“1杯目”に向いた体験です。
秋:収穫祭(毎年11月第3日曜+前日土曜)
足利市観光協会の案内では、収穫祭は1984年にはじまり、ぶどう棚の下で出来たてのワインを楽しむ2日間。屋外レストランの料理、演奏会などで賑わうイベントとして紹介されています。専用ページの案内では、入場チケット販売や、チケットに関するルール(中学生以下はチケット不要等)も記載があります。
冬:サン・ヴァンサン(1月第3土曜〜春先)
葡萄の剪定の季節に、葡萄の守り神“サン・ヴァンサン”をささやかに祝う企画が公式サイトで告知されています。観光のオフシーズンに“理由を作って行ける”のがうれしいところ。
アクセス・駐車場(迷わないための要点)
- JR足利駅/東武足利市駅から車で約20分
- 北関東自動車道 足利ICから車で約10分
- あしバスアッシー(行道線)「ココファーム入口」から徒歩約7分
- 駐車場:60台(大型バス2台)。敷地内・無料(収穫祭前日〜当日を除く)
収穫祭期間は「会場周辺に駐車場がないため公共交通機関利用」が案内されています。イベント目的で行く場合は、シャトルバス等の公式案内に合わせるのが安全です。
おみやげの選び方(失敗しない)
ワインショップでは自家製ワインに加えて、ワインに合う食品やワイングラスなども用意されていると案内されています。さらに、こころみ学園の原木栽培椎茸を扱っている点も特徴のひとつ。飲み物だけでなく“食卓ごと持ち帰る”感覚で選ぶと満足度が上がります。
FAQ(よくある質問)
Q1. ワイナリー見学は予約が必要?
公式案内では見学は「1日3回(10:30/13:00/15:00)」として案内されており、受付はワインショップカウンターが基本です。団体向けの案内もあるため、大人数や特別な希望がある場合は事前確認が安心です。
Q2. 試飲はどんなメニュー?
テイスティングは10:00〜17:00で、2種(1,000円)/5種(1,500円)の案内があります(グラス付き)。運転がある場合は無理せず、カフェや買い物中心の楽しみ方に切り替えるのがおすすめです。
Q3. カフェの営業時間は?
平日 11:00〜16:00(L.O.15:30)、土日祝 11:00〜17:00(L.O.16:00)として案内されています。混雑時は待ち時間が出ることもあるので、時間に余裕を持つと安心です。
Q4. 駐車場は無料?
敷地内に駐車場(60台)があり無料と案内されています。ただし収穫祭前日〜当日は除外とされているため、イベント期は公共交通機関の利用が推奨されています。
Q5. 子ども連れでも楽しめる?
畑の眺望、見学、ショップ、カフェと“選べる楽しみ方”があるので、無理なく回りやすいスポットです。収穫祭は中学生以下は入場チケット不要とする案内もあります(年次で詳細は確認がおすすめ)。
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